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昨今の沖縄ブームも相まって、泡盛がポピュラーなものになってきました。日本のどこへ行っても「泡盛」という言葉が通じるようになり、愛飲家も増えてきました。そんな泡盛は、どのような歴史をたどってきたのでしょうか?

  15世紀のはじめ、琉球王国は中国や東南アジアと貿易を始めました。そのとき、シャムから輸入した蒸留酒が泡盛を作りだすヒントとなったのです。
蒸留酒の作り方を習い、米を黒麹菌を使った独自の蒸留酒を作り出しました。それが泡盛のはじまりです。そしてそれは現在の焼酎のルーツとも言われています。

今でこそ庶民の酒として親しまれている泡盛ですが、泡盛の創世記には王府の管理下におかれ、貿易相手への献上品、さらには日本の幕府にも献上していた高級品でした。琉球王府は、首里の三箇(崎山、赤田、鳥堀)に済む30人のみに酒造を許可しました。そのうちのひとつが、現在も操業を続ける新里酒造です。

  年月を経て明治時代、一般人にも泡盛作りの門戸が広がると、地方や離島にも酒造所ができるようになりました。また、泡盛を寝かせて熟成させ、より深みのある酒に育てた「クースー」も大切に保管されていましたが、第二次世界大戦の戦火でほとんどが失われてしまいました。中には100年もの、200年ものもあったと言われています。

戦後になり、泡盛は新しいスタートを切ることになります。現在は県内に48酒造所があり、独自の味を作り出しています。30年ほど前までは、独特の臭みがあり若い人には敬遠されがちでしたが、臭みを抑え、またアルコール度数も落としたマイルドな泡盛が発売されるようになると、若者にも好まれるようになりました。一時期は安い洋酒に押されていた泡盛も、今は沖縄を代表する物産として、県内はもとより全国で認知されるお酒となっています。

  2000年に開催された九州・沖縄サミットでは、泡盛を使ったカクテルが各国首脳にふるまわれ、その名を世界にもとどろかせました。さらには、泡盛製造の過程で得られるもろみから作った「もろみ酢」が健康ブームの後押しもあり、全国的なヒット商品になっています。 長い歴史の中、さまざまな変遷をたどり、古きを守りながらも進化してきた泡盛は、どこにも類を見ない独自のお酒として珍重され、今後さらに愛飲家が増えていくでしょう。



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